特長
- カメラの種類を問わずシステム構築が可能。
アナログカメラ、ネットワークカメラはもちろん、デイナイトカメラ、旋回カメラなど、様々なカメラから映像を取り込み、それらを混在させた状態で最大8台※の同時画像処理が可能です。
※ ID1104/ID2004は最大4台。 - 完全自社製の画像解析アルゴリズム採用で、様々な屋外環境下でも高精度な検知が可能。
海面の波や照り返し、風による揺れなどの環境要因を排除して的確な検知・追跡を行なう「環境適応型学習アルゴリズム」、従来の動体検知と同時に停止物も的確に捉えて、不審物の置き去り・持ち出しを検知可能にする「画像空間解析アルゴリズム」を搭載しています。 - プラグイン感覚で既存システムへのアドオンが可能。
既存の映像監視システムにアドオンするだけで、容易にシステムアップが可能。調整項目のミニマム化により、スピーディーな導入・運用開始が図れます。 - 検知対象の識別、特定対象の検知・追跡が可能。
対象物のモデルを登録(最大5種類)することで、検知・追跡した対象と登録データを照らし合わせてチェックし、リアルタイムに識別します。また、登録した 監視エリア内の対象物のみを検知対象としたり、特定の対象物のみを捉えて、検知・追跡を行なうことも可能です。 - 混雑状態の検知・把握が可能。
検知アルゴリズムの応用により、画像内の変動を捉えて混雑状態を判断することが可能。従来のセキュリティ監視用途のほか、店舗内や駅構内の状況把握による入場規制等にも活用できます。 - 録画映像の外部保存が可能。※1
簡易録画表示画面から、検知前後を含む録画映像を保存し、動画データ※2として持ち出すことができます。
※1 I D2000シリーズのみ
※2 AVIファイル(1ファイル最大2GB) - IDシリーズの画像処理機能をソフトウェア開発キットとしてご提供可能。(別売品)
IDシリーズの検知/解析機能を部品化し、「画像処理SDK」(Software Development Kit)としてご提供することが可能です。本SDKを使用して、IDシリーズの高度な動体検知機能/追跡機能を、お客様(ユーザ様)自身の製品へ組み込むことができます。
(詳しくは営業担当者にお問い合わせください。)
仕様
型名 | ID1104 | ID1108 | ID2004 | ID2008 | |
---|---|---|---|---|---|
動作環境 | OS | Microsoft® Windows®10 | |||
CPU | Core™2 Duo 2.13GHz相当以上 |
Core™2 Quad 2.66GHz相当以上 |
Core™2 Duo 2.13GHz相当以上 |
Core™2 Quad 2.66GHz相当以上 |
|
メモリ | 2GB | 4GB | 2GB | 4GB | |
ハードディスク | 80GB以上 | 80GB以上 | 80GB以上 | 160GB以上 | |
PCIスロット | 2スロット以上 | ||||
画面サイズ | XGA(1024×768) | ||||
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T | ||||
映像入力条件 | 最大カメラ接続台数 | 4台 | 8台 | 4台 | 8台 |
入力コネクタ | BNC | ||||
入出力 インピーダンス |
75Ω不平衡 | ||||
入力信号 | NTSCコンポジットビデオ信号 | ||||
解像度 (画像サイズ) |
QVGA(320×240) | ||||
外部入出力 条件(接点) |
画像キャプチャ フレームレート |
10FPS以上 | |||
入力数 | 16点(4点/CH) | 32点(8点/CH) | 16点(4点/CH) | 32点(8点/CH) | |
入力信号 (絶縁) |
フォトカプラ絶縁 | ||||
出力数 | 16点(4点/CH) | ||||
出力信号 (絶縁) |
高電流オープンコレクタ |
主な機能
※本仕様は予告なく変更となる場合があります。
動体検知機能
※ID1100シリーズは動体検知機能、停止物検知機能、混雑検知機能のいずれかを選択
任意のカメラで撮影した画像から、動体を安定的に検知。単独物体のほか、複数物体の同時検知も可能で、検知対象の影を排除し、より的確な検知を実現。また、夜間や低照度下では処理に適した画像へ補正し、木の揺れや波、日の照り返しなどの外乱に対しては、入力画像に基づく学習を常に実施して検知精度を高めています。
停止物検知機能
※ID1100シリーズは動体検知機能、停止物検知機能、混雑検知機能のいずれかを選択
単体で停止状態の物体、および複数の対象の同時検知が可能。
混雑検知機能
※ID1100シリーズは動体検知機能、停止物検知機能、混雑検知機能のいずれかを選択
画像内の変動を捉えて、人や車等の混雑状態を検知可能。駅や道路の混雑を把握することで、安全確保をサポートします。
検知対象追跡機能
画像内で検知した対象を追跡して移動軌跡を表示。複数対象も個々に追跡が可能。
検知対象推定機能
※ID2000シリーズのみ
登録したモデル情報(最大5モデル)に基づき、検知対象の特徴から対象物を推定。
検知対象位置推定機能
※ID2000シリーズのみ
登録した監視エリア情報に基づき、エリア内に出現した対象のみを検知。
検知通知機能
検知発生および障害発生を画面表示。検知・追跡実施時には音声で通知。
ロギング機能
システムログ、動体および停止物の検知・追跡ログ、混雑検知ログ、パラメータ変更ログを蓄積可能(最大9,999件)。蓄積したログ・画像の検索/表示、外部保存も可能。
検知画像保存機能
動体/停止物を検知したタイミングで検知結果画像を静止画で保存。
追跡画像保存機能
動体/停止物の追跡開始と同時に、追跡結果画像を静止画で定周期に保存。
※追跡結果画像、拡大画像、残像画像、合成画像の何れかを選択。
簡易録画機能
※ID2000シリーズのみ
検知前後を含む連続した画像を蓄積。検知ログと連動して動画再生が可能。
外部接点入力出力機能
接点入力信号により、外部出力マスクや画面切り換えが可能。
アプリケーション稼動中や動体/停止物の検知時などに接点信号出力が可能。
※本機能の提供には、接点入出力ボードの実装が必要です。
プライバシーマスク機能
画像中の非検知エリアをマウス操作だけで設定可能。画像処理の実行中でも、処理を停止することなく監視画面上からマスク編集が可能。
<マスク設定画面>
設定機能
検知・追跡および推定機能などのシステム動作設定が容易に可能。パラメータのカスタマイズ化にも対応。
自己診断機能
入力信号の健全性を検知し、入力映像異常として出力することが可能。