管内検査カメラシステム 納入事例
老朽化した社会インフラを点検する、自走式管路カメラシステム
- 高度経済成長期
- インフラ老朽化
- パイプライン健全性確認
- 社会インフラ
- プラント
- 保守点検
- 土木
- 建築
- 時間短縮
- 安全性
- 効率化
- 作業改善
- 低コスト
- ストックマネジメント
- 水道管
- 下水道管
- ガス管
- 電力管
- 通信管
- 排水管
- 電纜管
- 点検
- 管内面調査
- 不具合早期発見
老朽化した地中管の効率的な点検を可能にする、管内検査カメラシステム
高度経済成長期に建てられた社会インフラや工場、ビルなどは、築後30~50年が経過しているため現在では老朽化が進み、耐用年数を超えた設備が各地で増加しています。
その中でも、水道管・下水道管・電力通信管やガス管等の管路は地下に埋設された環境下にあり、メンテナンスによる健全性を保つためにも劣化による内面損傷等を把握することの重要性が高まりつつあります。
例えば、老朽化した管は、経年劣化による管ズレや亀裂が発生する可能性があります。このような状況を非掘削によって管内面の点検を行い、早期に不具合を発見しメンテナンスを行うことで、管内からの漏水など流出だけではなく、管路への土砂流入、陥没を防ぎます。また、劣化状態に応じた補修方法の選定や管の交換計画策定等より高度な保全を行うことができます。
メンテナンスの需要拡大に伴い、これまでお客様に提供させていただいている管路の検査方法以上に、作業性の改善や効率化が求められています。
弊社は、水道管・下水道管・電力通信管やガス管等の内部状況(管内)をカメラによって検査する装置として、押込み性能に優れたハードケーブルカメラシステム、下水道用の自走式カメラシステムを管路の点検用として開発してきました。
自走式管内検査カメラシステム
もっと見る
押し込み型ハードケーブル式カメラシステム
もっと見る
今回は、電力ケーブル用管として使われている「電纜管(でんらんかん)」の効率的な検査が可能となったシステムについてご紹介します。
Before
効率改善の課題:長距離管路(電纜管)の点検
普段私達は目にすることはありませんが、地下には社会インフラを支える下水道や上水、ガス、電力・通信用の管路が埋設されています。
電力用途でも定期点検や電力ケーブル敷設作業前の管路点検は、ケーブルの健全性を確保するために非常に重要な工程です。
電力ケーブル用管の「電纜管」は、マンホールとマンホール間の距離(1スパン)が長く、また管径が下水管に比べて小径管のため、現在は人力に依存した牽引式と押込み式のカメラによる検査が行われています。(当社従来機種のカメラケーブル長は、押込み式:250m、牽引式:300mまで)
After
カメラケーブル延伸化により長距離点検が可能
今回は、電力ケーブル用管として使われている「電纜管(でんらんかん)」調査用として長距離管路の健全性が確認できるだけでなく、点検作業の時間短縮、省力化への貢献が期待されているカメラシステムについてご紹介します。
電纜管用自走システムの特長
- 走破性能:補助自走車を連結し、400m以上の走破性実現(走行速度は18m/分以上)
- 走行性能:水中でもケーブルの長距離牽引が可能な新タイヤの開発と最適重量設計
- 対象管径:Φ150mm(空管専用)
- 450mケーブル:引っ張り強度4kNの高耐荷重の細径ケーブルを開発
- 管通過性能:R=5mの曲がり、10mmの段差を通過可能
- カメラヘッドの保護:視野を遮らない前面ガード付
- 防水構造:水没した管でも使用できる防水設計(カメラヘッド部防水仕様:IP68(JIS C 0920)相当(水深20m、カメラコネクタ接続時))
- 簡単操作:リモートコントローラによる前進後退、カメラのパン・チルト調整
- 表示機能:ケーブル長、カメラヘッド角度等のモニタ表示による状態モニタリング/距離情報より不具合箇所の位置特定に貢献
本システムの開発により長距離管路の健全性が確認できるだけでなく、点検作業の時間短縮、省力化への貢献が期待されています。
老朽化した電纜管の点検用途として開発しましたが、今後は社会インフラを支えている下水道を点検するための検査システムについても効率改善として提案を進めていきます。