東芝テリー株式会社

映像IoTシステム 導入事例

360度カメラを使ったセル生産ライン効率向上映像DXソリューション

360度カメラを使ったセル生産ライン効率向上映像DXソリューション
  • 360度カメラ
  • AI技術
  • カメラ技術
  • グラフ化
  • セル生産
  • センサ
  • データ化
  • ディープラーニング
  • ネットワーク技術
  • 映像DX
  • 映像IoT
  • 映像管理システム
  • 映像分析
  • 可視化
  • 画像解析
  • 画像処理技術
  • 改造不要
  • 監視カメラ
  • 見える化
  • 作業効率向上
  • 自動化
  • 省力化
  • 生産性向上
  • 製造現場
  • 調整不要
  • 予知保全
  • 要因分析
  • 録画

カメラの映像で製造現場を見える化し、生産性向上に

あらゆる機器をインターネットにつなぐIoTが近年一段と注目を浴びています。センサ、ネットワーク、コンピューティングの3つのイノベーションが引き金となり、大量のデータを容易に収集することができるようになりました。さらにAI技術の発達も追い風となり、急速な普及が進んでいます。一方、製造現場では作業者の高齢化や働き手不足が深刻な問題であり、IoTを活用した生産現場の改善が注目を集めています。

東芝テリー株式会社では、カメラ技術、ネットワーク技術、画像処理技術を融合し、自社製造現場に監視カメラを使った映像IoT システムを導入いたしました。稼働状況や生産状況のデータ化、録画された映像など様々な角度から分析することで生産性の向上に貢献しています。

カメラ映像をセンサとして活用

  1. 製造現場の改造不要
  2. 設置が容易、機器の調整不要
  3. 一つのカメラで複数個所のデータ収集可能
  4. 映像分析が可能

稼働状況、工程進歩の見える化

  1. 作業効率向上:製造現場の無駄を把握
  2. 省力化、自動化:タクトタイムの自動抽出
  3. 迅速な問題解決:異常値の把握、映像分析
  4. 予知保全:作業の変化点、傾向把握

カメラ映像を録画して活用

  1. 正確かつ迅速な要因分析

東芝テリー株式会社は現場にカメラを設置し、画像処理技術およびAI技術を用いて、作業者に負担をかけず、作業者の作業状況、行動の可視化するシステムを構築しました。

映像IoT for Smart Factory

Before

多品種少量生産が主流になっている当社製造現場では、セル生産方式が採用されています。組立、調整、梱包の一連作業を一人の作業者が効率よく、手順通りに進めます。

この方式では品種の変更や追加など柔軟に対応できる一方、設備費用の最小化を狙うべく、自動機器やセンサなどの利用は最小限にとどめています。そのため、稼働状況や生産状況等に関するデータを収集する最適な手段が存在せず、生産状況のデータ化や現場の見える化は非常に困難でした。

従来から行っているビデオカメラによる作業状況の把握、分析においては長時間の録画データを観察し、ストップウォッチで計測、エクセル等にデータを纏めて初めて見える化が実現でき、膨大な労力を費やしていました。

After

当社の映像IoTシステムを活用すると、製造現場に手を入れなくても生産状況を把握できるようになりました。
製造現場に設置した監視カメラの映像に自社画像処理技術を適用し、作業者の稼働状況、工程の進捗状況など、生産状況のデータ化や見える化を実現しました。
また、監視システムで実績のある映像管理システムの採用により、充実した再生機能を盛り込んでいます。

抽出されたデータは様々な視点でデータ化、グラフ化され、大量の録画データを見ることなく、稼働状況、生産状況、異常作業などを瞬時に把握できます。また、常時録画されているため、例えば停滞している作業の状況を画像で確認することができ、素早くかつ容易に作業改善につなげることができます。画像は長期間録画されており、過去の作業状況を把握するのにも効果的です。特に出荷した製品に関しては、製品生産時の作業状況を簡単に観察できるため、常に現在の生産状況を知ることができます。
今後はAIの活用でさらなる現場改善につなげ、システムを開発・改善していく計画があります。

機能

360度カメラによる録画、画像解析

  • 360度カメラ1台だけで広範囲な撮像が可能です。死角が生まれにくく、画角の調整が容易というメリットがあります。
  • 1台のカメラで作業者の動きから、トレイ内製品数のカウントまでがさまざま機能が実現できます。

稼働状態の見える化

  • 作業者がどの作業位置にいるかを時系列データとして記録。稼働率や作業工程の遷移を見える化します。
  • 作業位置ではなく作業者の姿勢による分析もできます。
  • 製造現場を4つのエリアに分割し、各エリア間の動きを検知し在籍時間を見える化します。組み立て、調整・確認などの作業比率を把握し、標準作業時間との比較により、作業者による動きの特長と改善点が見えてきます。

生産進捗の見える化 トレイ内製品カウント

  • トレイ内の部品や製品の数量をカウントします。
  • 生産状況を見える化や1台あたりのタクトタイムの測定などに利用できます。
  • ディープラーニングの採用により、360°ビュー画像のような解像度の低い画像でも確実に抽出します。

2画面同時表示

  • ベテラン作業者と新人作業者の作業比較ができます。
  • 映像を見ながら教育にも活用できます。
  • 作業工程変更に際して、変更前と変更後の比較ができます。これにより作業工程変更の効果が確認できます。

クライアント

  • 解析結果とカメラ映像を同時表示できます。
  • 時系列グラフをクリックすると、その時間のカメラ映像が表示されます。